たとえば催眠術や洗脳にも変性意識使われています。 催眠術は他人や自分を、変性意識に引きずり込む技法なのです。 催眠術を扱った本などで凝視法とかエリクソニアンの手法など、いろいろな技法がありますが、これらにはもっとも大切な部分が書かれていないことが多いものです。
つまり催眠術師は自らをまず深い変性意識状態に導いてから、被術者に催眠術をかけているのです。 自分を変性意識状態に導かないで、いくら催眠術の話術とかテンポだけを真似しても、なかなか催眠をかけることができないのは、こういう理由によります。 ですから催眠術師として成功した人物というのは、もともと変性意識になりやすい気質を持った人であることが多いのです。 特に名前を挙げませんが、有名占い師に特有なあの感じを思い出していただけると、天性の催眠術師の感じがお分かりいただけると思います。 またマジシャンの持つテクニックも、多くは催眠術的です。
空気を読むとは、その場にいる人物の気持ちを斟酌したり、全体的にどういう意図を持つ場面が期待されているかを推測すること、というふうに理解できます。 つまりこれは「自分を変性意識状態にして、他人の心理状態に同調する行為」に極めて近いのです。 つまり自ら進んで、催眠術に陥ることと解釈もできることです。 こういう能力が最近の若者には不足していると、最近の論調では述べられることが多く、ニュースでは若手芸人は「空気を読め!」と良く言われています。
それは・・・・・ 「空気を創り出す能力」にあると、言っています。 これを解釈すると、自らを深い変性意識にトークの前から陥らせて、共演者や視聴者をその変性意識が創り出した世界に引きずり込んでいること、と言えるでしょう。 じっさい有名演歌歌手などを見ると、歌う前にすでにその歌の世界に自分が入っていることが分かる人がいます。 つまりこれこそが「プロの技」なのです。 歌手というのは、ただ単に歌がうまいだけでは、プロになれないと言われる理由が、これです。 ゴルフなどのメンタルなスポーツにおいても、こういう能力を持った人物だけがプロとして食っていけると思われます。 たんに肉体的技術だけの、問題ではないのです。 | ホーム