セレブロ法とは？ 　　苫米地英人博士のダビンチ脳というＤＶＤでは、内部表現の書き換えテクニックについて解説しています 　内部表現の書き換えとは、洗脳や催眠術と同義語で、相手を意のままに操ることができる方法論と解釈できます 　そのダビンチ脳ＤＶＤ第２巻で、リースト・アッパー・バウンド（ＬＵＢ）という概念が内部表現の書き換えにおいて、重要なものだと説明しています 　しかしその説明が、とてもわかりにくいのです！ 　そこで、リースト・アッパー・バウンド（ＬＵＢ）とはなにか、ということを解説します リースト・アッパー・バウンド（ＬＵＢ） 　つまりこれは抽象化について、解説したものなのです 　人間は抽象化することで、知らない概念でも受け入れやすく、分かりやすくすることで頭脳の進化をすることができました 　「抽象化」という作業は、個々の事柄の共通部分だけを抜き出して、異なる部分を排除する作業です 　つまり、個々の事柄の共通部分だけを抜き出して、そのエッセンスだけにしていく「純粋化」のやり方が、「抽象化」なのです 　わかりやすくと言ったわりには、分かりにくい説明ですね！ 　より具体的に、分かりやすく説明します 　たとえば私がよく使う説明では、「犬」です 　「犬」という生き物は、この世には存在していない、という説明です 　「犬」はいません 　じつはあなたが、「犬」と思っている生き物は、飼っている「太郎」とかそういう生き物なのです 　そしてその「太郎」は、「柴犬」だとします 　しかし「太郎」の他にも、「柴犬」は存在します 　たとえば、「桃子」や「次郎」も「柴犬」だとします 　そうすると、これを図にするとこうなりますね 　おなじように、「ビーグル」や「レトリーバー」のような犬の種類でも、図にすることができます 　そうしてこのようなそれぞれの犬の種類を、同様にひとつにまとめる図も描くことができます 　つまり、この図の頂点に書かれる文字が、「犬」なのです 　ですからこのような作業を通してしか、私たちは「犬」を認識することができません 　すなわち「個々の犬」を抽象化する作業を行って初めて、私たちは「犬」を認識することができるのです 　つまり私たちの頭のなかの抽象化空間にしか、「犬」は存在しないのです 　これが、「犬」という生き物はこの世には存在していない、ということの意味です 　しかし、犬が存在(認識）できると、次のような会話が成り立ちます 　主婦１「ねえねえ、お隣の和子さん 　犬、買ったのよ！」 　主婦２「えー、また 　こんどは、どんな犬？」 　「えーっとね 　あの白と黒の模様のやつよ」 　「え？白と黒 　パンダ？まさかね？ 　ビーグル？」 　「ちがう！ちがう！ 　百一匹ワンちゃんに出てきた、ほら！あれよ」 　「あー！ 　ダルメシアンね」 　「そうそう、それ！」 　つまりこの会話の主婦２は、お隣の和子さんの犬の種類が分からないのですが、お互いの知識を共通化することで、正解に達することができました 　お互いの知識を共通化することができたのは、「抽象化」した知識体系をお互いが共有できていたからなのです なんでも抽象化すればよい？ 　しかし、なんでも抽象化すればよいというものでも、ありません 　この二人の会話では、ビーグルとダルメシアンという犬の種類を、「犬」というカテゴリーに抽象化しています 　でも、「ビーグルとダルメシアン」を含むものであるなら、「哺乳類」とか「脊椎動物」とか「生物」というカテゴリーも考えられます 　もちろんこれも抽象化です 　しかしですね、主婦の電話での会話で、「あそこの奥さん、最近脊椎動物ゲットしたらしいわよ」なんてこと、言ってたらおかしいですよね 　つまりこの主婦の会話では、「犬」ぐらいが抽象化の上限なのです 　あまり抽象化を進めると、会話として成り立たなくなります 抽象化しすぎると 　なぜ会話として成り立たないかというと、抽象化しすぎると現実感がなくなるからです 　「脊椎動物」では、現実感がないでしょう？ 　現実感がないということは、言い換えると「臨場感」がなくなるのです 　つまり、抽象化はお互いの認識を共通化するうえで必要なのですが、抽象化のやりすぎは「臨場感」がなくなる欠点があります 　ということで、抽象化は必要最小限でなくてはなりません 　これが、リースト・アッパー・バウンド（ＬＵＢ）の意味です 言語を使わない思考でも抽象化 　じつは人間の脳は、言語を使わない思考でも、抽象化という作業をすることが出来ます 　抽象化という作業をすることが「可能」です 　なぜ、「可能」という文字を括弧付きにしたかというと、教えられないと言語を使わない思考でも抽象化ができるということをわからないからです 　たとえば五感からの情報（刺激）のようなものも、抽象化という作業をすることが出来ます 　これが、気功でいう「気」になります 　つまり「気」は、気功を習わないと普通の人には理解できません 　すなわち、教えられないと言語を使わない思考でも抽象化ができるということをわからないからです セレブロ法 　これが、「セレブロ法」の原理です 　「セレブロ法」とは、「金運瞑想法超入門＋式神ディフェンス」ＤＶＤの続編の名前です 　これは苫米地先生の言われる「内部表現の書き換えテクニック」のようなものだと思ってください 　具体的には、「他人の感情」を読むというテレパシーのようなテクニックです 　テレパシー？それって超能力じゃん、そんなの本当にできるの？ 　そう思われましたか？ 　しかし内部表現の書き換えをするには、内部表現の共有が必要です 　内部表現の共有とは、言葉を使った思考と同じ原理で行われています 　ここで思い出してください、あの主婦の会話を・・・・ 　「ビーグル・ちがう！ちがう！ 　百一匹ワンちゃんに出てきた、ほら！あれよ」 　「あー！ダルメシアンね」 　つまりビーグルとダルメシアンに共通する「犬」という概念を、両者が持っていたからこそ、この会話は成り立ったのですね 　内部表現の共有にも、同じ原理が使われます 　つまり、「あなた」と「わたし」に共通の要素を抜き出した「抽象化」の作業を行うのです 　そうすると「あなた」が「わたし」になることができます 　「彼女」と「俺」でも、同じです 　「あなた」と「わたし」、「彼女」と「俺」を抽象化したものを、内部表現につくり出すなら、それが「抽象化」の作業になります 　この「抽象化」したものを、「式神」と呼ぶなら、それを内部表現に持ったものは他人と内部表現を共有することが簡単になるのです 　しかし、そうでないものには、このようなメカニズムは理解できません 　なぜなら、教えられないと言語を使わない思考でも抽象化ができるということを、わからないからです 猿の本能 　これはまた、猿の本能でも説明ができます 　人類がまだ言葉を持たなかった時に、言葉を使わないコミニュケーションが、必要だったのです 　なぜなら人類に進化した猿の一族は、群れで狩りをすることで、氷河期や困難な時期を生き延びたと考えられるからです 　つまり、人類は最初から群れで狩りをするために、群れのメンバーの気持ちや考えが群れ全体に伝わらなければならない必要があったのです 　そして、そういう仕組みを持たない猿の群れは、絶滅したと考えられます 　当然、そういうメカニズムを獲得した猿から進化した人類にも、そのような猿の本能が残っていると考えられます 　また、そういうコミニュケーションのメカニズムは、言葉を使わないものでなければなりません 　つまり、「人類は基本的にメンバーの気持ちや考えが群れ全体に伝わる」メカニズムを持っていると考えられます 　これは「テレパシー」と、すごく似ていると思いませんか？ 　そして、このような能力が現代人には封印されています 　なぜ、封印されたかというと、言葉を使うようになったためだと考えられます 　さて、このような能力が「猿の本能」によるものなら、猿の群れの仕組みが残っていても不思議ではありません 　猿の群れは、「ボス猿」が支配していて、残りの群れの猿は「ボス猿」の言うことをどうしても聞いてしまう仕組みがあります 　今、「ボス猿」の言うことと表現しましたが、実際には猿の段階では「言語」を持っていません 　そうすると、実際には「ボス猿」の行いたいことが、残りの群れの猿に伝わってそれを実行しなければならないようになっていると考えられます 　ということは、そういう「猿の本能」が残っている現代人にも、「ボス猿」の言うことをどうしても聞いてしまう仕組みがあると考えることができます 　これが、いわゆる「カリスマ」のメカニズムではないでしょうか？ 　そしてそういう、「カリスマ」のメカニズムには、「テレパシー」と似ている仕組みが作用している考えられます 　なぜなら、それは「猿の本能」だからです 　これが、内部表現の書き込みと言われる仕組みの原理だと思われます 　つまり、「ボス猿」的マインドを持っている人間に、環境を支配されるとその人の言うことを聞いてしまうのです