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神経言語プログラミングとは?


神経言語プログラミングとは、「 ジョン・グリンダー(言語学者)とリチャード・バンドラーによって提唱された学問」であり、

元々心理療法の世界で、短期的なセッションでも効果をもたらすブリーフセラピーの一つとして広まったものです

 以降、心理療法のみならず医療、教育、政治、スポーツ、ビジネスなどの様々な分野で活用されています

 近年、ビジネスの世界では、コーチングの技法に取り入れられる場合もありますが、とにかくブームですね


神経言語プログラミングはNLPと略称されることが多いのですが、じつは心理学の応用分野とスピリチュアルの中間、またはそれらの掛け橋的役割をしているという方が実態に近いでしょう


「神経言語プログラミング効果を実証するには不十分な経験的証拠しかないため、プロフェッショナルな信頼性には問題があり、一般の社会科学からは広く無視されている。

心理学者、神経科学者、言語学者からなる批判者たちが、NLPという名前、コンセプト、使用する用語を問題にし、科学的証拠がなく無批判に受け入れられる極端な心理療法または疑似科学的な特徴を持っているとしてい
る。」

 

「神経言語プログラミングのアプローチは、現在さまざまな団体でセミナーが行われている。

様々なNLPの研究家がアプローチを付け加えた結果、内容は多岐にわたるようになっている。 また、医療的なアプローチについて学会等でも発表はある。

不快な記憶を思い出しづらくするための、クイックレシピや、人々の確信の度合いを測るためのレシピなどがある。

それは計算機科学という時代のパラダイムを経た上での手法である。

例えば、不快な記憶を思い出しにくくするレシピは、ある入力に対して、人が不快感を感じる。

それはその人の情報処理の結果、または処理中の状態として、不快感を感じていると解釈する。

それはまた神経科学的な脳内物質の化学的な反応でもある。

その入力に対する反応を、望ましい状態へとコントロールするための、人為的な処理を施すためのレシピである。

具体的には、自分が何を感じているかを、各モーダルチャンネル(五感+言語の脳の入出力チャンネル)毎に丁寧に検証し、分析する。

例えば、そのとき聴いた音は、右の方からきこえたか、左の方からきこえたか、音量はどうだったか、その音にはどのようなイメージが感じられるか。

そのときの視覚的記憶はどのような色彩か。

そのイメージは大きく感じられるか、小さく感じられるか。現在の身体感覚はどのように感じられるか、といった具合である。」


苫米地英人氏によれば、神経言語プログラミング創始者の、「 ジョン・グリンダー(言語学者)とリチャード・バンドラー」はミルトン・エリクソンの「弟子」であり

そのエリクソン催眠の手法を発展させて、神経言語プログラミングを作ったとされています


また、苫米地英人氏によれば、神経言語プログラミング開発のいきさつとして、ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラー両氏は、エリクソン催眠の言語的部分のみを習得して開発したといわれています

エリクソン催眠とは、言語的部分と非言語的部分があるのですが、神経言語プログラミングは上記のようないきさつから「半完成品」のようなものにしかなっていないと苫米地英人氏は指摘しています


ともあれ、学会の批判がありながらビジネスとして神経言語プログラミングが成功しているのには、ある「理由」があります


それは「ネーミングの妙」です


これは心理医学的アプローチ法、または療法といえるものなので、普通なら「○○心理療法」のようなネーミングがつけられてもおかしくありません

実際そのような、○○療法はかなりあります


それが「神経言語プログラミング」という、一見最先端の学問を思わせるネーミングをしたことが、成功のカギであったと私は考えています

 

私自身、神経言語プログラミングのセミナーに参加したことがありますが、そこで行われているのは心理療法応用のビジネスセミナーのようなもので、大して目新しいものではありませんでした


このようなものはじつは古来から、瞑想法応用技術として、ヨガの瞑想や気功法、あるいは禅などで行われてきたものの焼き直しのような側面がかなりあります

そうであるなら、瞑想法の基本である「深い瞑想状態」「深い変性意識状態」の習得方法こそが、もっとも基本的に教えられる必要があるというのが、そのようなセミナーに参加しての感想でした


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